活断層調査
地震大国である日本において、活断層の調査は今後の地震発生を予測するためにも重要な役割を担っています。これまでも様々な方法で調査が行われてきましたが、近年では地中レーダを用いた非破壊的調査によって、より効率性の高い調査が可能に。その特色やメリットについてご紹介していきたいと思います。
地中レーダ探査を行っている
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活断層調査の目的
簡単に言えば「断層」とは地盤に割れ目が発生し、なおかつ大きな力が加わることで地盤と地盤にズレが発生した状態のこと。そして「活断層」とは、このズレが継続しており、将来も活動すると考えられている断層のことになります。
日本は活断層が多いことで知られており、地震大国である理由のひとつに挙げられています。これまでも様々な方法で調査が行われてきており、見つかっている活断層は2,000以上。ただし、それらは氷山の一角に過ぎず、発見されていないものは膨大な数に上るとされています。活断層を調査することは、過去に発生した地震のメカニズムを解明することにつながり、また今後の地震の予測につながると期待されています。
活断層調査の方法
地形調査
活断層の影響を受けた地形というのは、例えば山並みが不自然にズレていたり、急峻な崖となっていたりといった特徴が現れます。そうした地形的な変化や特徴に基づいて行われる調査全般を総称して「地形調査」と呼称しています。具体的な調査方法には、以下のようなものがあります。
空中写真判読
地形調査の第一段階として行われるのが、空中写真判読になります。上空から撮影した写真を観察・分析することによって、地形にどのような起伏や段差が生じているかを調べることで、断層運動の影響を受けた地形かどうかを判断します。
トレンチ調査
トレンチとは「溝」を意味する英語。断層と推測される箇所の断面を観察できるように溝を掘り、地層のずれの量やその地層の年代に関する情報を入手し分析することで、過去の活動時期や活動間隔などを推察。今後の地震発生予測に役立てます。
地下構造調査(ボーリング調査)
住宅建設などでの地盤調査にも用いられる手法になります。活断層と推察される箇所の地層を垂直方向に深く掘り下げてサンプルを採取。どのような種類の土や砂、岩、灰などがどのような間隔で堆積し層となっているかを詳しく調べることができます。
地中レーダ
これまで埋設物調査や空洞調査などに多く用いられてきましたが、近年では活断層調査に用いられる機会も増えています。レーダの反射が規則的か、不規則かにより、地層がどのような形状か、堆積物の層の違いがどうなっているかなどを調べることができます。
地中レーダで非破壊連続探査が可能に
先にご紹介しましたように、従来の活断層調査はトレンチやボーリングなど、実際に地面を掘る作業が必要であり、時間や労力も大きなものでした。そんな中で新たにお目見えした地中レーダは、地面を掘り起こす必要のない、非破壊的探査方法で、活断層調査ができるようになったことが注目ポイント。今後の活断層調査がより盛んに行えるようになることが期待できます。
