コンクリートのジャンカ調査
コンクリート構造物の品質や耐久性を左右する「ジャンカ」は、見た目だけでは判断できない内部欠陥です。この記事ではジャンカ調査の目的から、打音調査・超音波法・地中レーダーを用いた非破壊連続探査まで、調査手法とその活用事例をわかりやすく解説します。
地中レーダ探査を行っている
建設コンサルティング会社
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ジャンカ調査の目的
ジャンカ調査の目的は、コンクリート打設後に表面や内部に生じる豆板・空隙・未充填部(ジャンカ)の有無や範囲、深さを把握し、構造体としての健全性を評価することにあります。ジャンカは締固め不足や配合不良、型枠不良などが原因で発生し、鉄筋腐食や耐久性低下、ひび割れ進展の起点となるため、放置すると構造性能に重大な影響を及ぼします。目視調査や打音検査、必要に応じて非破壊検査を用いて状態を確認し、補修・補強の要否を判断することがジャンカ調査の重要な役割です。
ジャンカ調査の方法
打音調査
打音調査は、コンクリート表面をハンマーなどで軽く叩き、その音の違いから内部欠陥の有無を判定する方法です。健全部では澄んだ高い音がするのに対し、ジャンカや浮き、空洞がある部分では鈍くこもった音となります。機材が簡易で即時に結果を確認できるため、外観調査後の一次診断として広く用いられています。ただし、作業者の経験や感覚に依存しやすく、深部欠陥の検出が困難な点や、調査結果の定量性に乏しい点が課題です。
GPR
GPR(地中レーダ探査)は、コンクリート内部に波動を送信し、反射や伝播速度の変化からジャンカや空隙、鉄筋位置を把握する非破壊検査手法です。内部の状態を面的・定量的に把握でき、表面から確認できない深部の欠陥検出にも有効です。データは記録・可視化でき、補修計画の根拠資料としても活用されますが、機器が高価で解析には専門知識が必要となるため、精密調査や重要構造物での適用が中心となります。
地中レーダーで非破壊連続探査が可能に
地中レーダー探査(GPR)は、コンクリート内部を非破壊で連続的に探査できる手法で、電磁波の反射特性から内部のジャンカ(豆板)や空隙の有無・広がりを把握できます。打音や局所的な検査と異なり、測線に沿って連続データを取得できるため、欠陥の位置・形状をより詳細に可視化できます。
実際の事例として、ジオメンテナンス社の調査では、高周波地中レーダー探査を用いてコンクリート構造物内のジャンカ状態を評価しました。400MHz前後のアンテナ周波数を用いることで、精度の高い反射データを取得し、コンクリート表層剥離や内部のジャンカの有無・広がりを把握することに成功しています。
※参照元:ジオメンテナンス株式会社HP( https://www.geo-m.co.jp/cases/000099.php)
